冬の積雪、頭を悩ませる問題ですよね。特に、学校や幼稚園、公園などの屋外運動施設では、子どもたちが安全にそして楽しく活動できるよう、雪対策は必要不可欠です。雪が積もってしまうと、せっかくのグラウンドや園庭が使えなくなってしまい、子どもたちの運動不足やストレスにも繋がってしまうことも。
そこで今回は、手軽に入手できて効果的な融雪剤である「塩化カルシウム」について、その効果と使い方を詳しく解説します。塩化カルシウムを効果的に活用することで、冬でも子どもたちの笑顔があふれる施設運営を目指しましょう！
なぜ塩化カルシウムが雪を溶かすのか？
塩化カルシウムには、2つの主要な性質によって雪を溶かす効果があります。
吸湿性と発熱効果
塩化カルシウムは空気中の水分を吸収する性質があり、この時に熱を発生させます。この熱によって雪や氷を溶かすことができます。
凝固点降下
塩化カルシウムが水に溶けると、水の凝固点（凍る温度）を下げる効果があります。これにより、0℃以下でも水が凍りにくくなり、融雪効果が持続し、再凍結も防止できます。
屋外運動施設での塩化カルシウムを活用するメリット
メリットは下記の3つです。
高い融雪効果
塩化カルシウムは、短時間で雪を溶かす即効性があります。また、気温が氷点下であってもその効果は持続するため、特に寒冷地での利用に最適です。
人体への影響が少ない
塩化カルシウムは適切に使用すれば、人体や環境への影響は比較的少ないです。ただし、直接触れたり、大量に吸い込んだりすると健康被害を引き起こす可能性があるため、使用上の注意点を必ず守ってください。
また、塩化カルシウムは金属を腐食させる可能性があるため、金属製の遊具やフェンスなどに付着しないよう注意が必要です。もし付着した場合は、速やかに水で洗い流すことをおすすめします。
手軽に入手しやすい
塩化カルシウムは、ホームセンターやドラッグストア、オンラインショップなどで手軽に購入することができます。また、比較的安価で広範囲に散布できるため、コストパフォーマンスにも優れています。
グラウンドや園庭での塩化カルシウム散布方法
塩化カルシウムの散布には適切なタイミングがあります。
まず、例年各地域別に雪が降る時期の前に予防散布を行うことで、積雪を防ぎ、積雪量を減らす効果が期待できます。積雪後の場合は、できるだけ散布はお控えください。
塩化カルシウムの性質上、土壌に湿潤性が高める効果があるため融雪した後の水分が自然蒸発しにくくなり、泥濘やクレイ舗装の表面を傷める事があるためです。
降雪・凍結時期の前に予防散布をおススメします。散布量は1平方メートルあたり1kg程度を目安に、ムラなく均一に散布する事で効果を最大限に発揮することができます。
また、塩化カルシウムは金属を腐食させる可能性があるため、金属製の遊具やフェンスなどへの付着にも注意が必要です。付着した場合はすぐに水で洗い流すことをおすすめします。植物などへも土壌の塩分濃度が濃くなり生育に影響がありますので、注意が必要です。
冬だけじゃない！塩化カルシウムは砂ぼこりにも効果的
塩化カルシウムは、融雪剤として役割だけでなく、実は一年を通して活躍します。特に、グラウンドや園庭といった屋外施設では、砂ぼこりや雑草など、様々な悩みがありますよね。そんな時にも、塩化カルシウムが役立ちます。例えば下記のような効果があります。
砂ぼこり抑制
塩化カルシウムは吸湿性が高いため、地面に散布することで水分を保持し、砂埃の発生を抑える効果があります。乾燥した日や、強風が予想される日に特に有効です。
雑草抑制
塩化カルシウムは、土壌の塩分濃度を高めることで、雑草が生えにくくなります。これにより、雑草の手入れの手間を省き、美しいグラウンドや園庭を維持することができます。
塩化カルシウムを土に混ぜ込むことでさらなる効果
塩化カルシウムは、地面に散布するだけでも効果がありますが、土に混ぜ込むことでさらに効果が高まります。弊社のような屋外運動施設施工の専門業者であれば、塩化カルシウムを土に混ぜ込むだけでなく、土の敷均しや締固め作業も行います。これにより、水はけや砂ぼこりの問題を、より効果的に改善することができます。
ヘルシー・スポーツ建設㈱では、お客様のグラウンドの状態に合わせて最適な施工プランをご提案いたします。見積もり依頼時に現状の画像を添付いただければ、より詳細な見積もりが可能です。補修後の効果は使用頻度により異なりますが、おおよそ2〜3年程度持続しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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