水はけが良く、いつもフラットで安全、そして人工芝が長持ちする理想の園庭へ。その実現には、目に見えない「下地」の品質が不可欠です。
本記事では、種類ごとの特徴など徹底的に比較・解説します。
この記事を読めば、あなたの園庭にぴったりな人工芝の下地が見つかり、施設の付加価値を高めることができるでしょう。
目次
なぜ園庭の人工芝には「下地」がこんなに重要なのか?
園庭に人工芝を敷くことを考えると、どうしても芝の種類や色、クッション性の感触など、人工芝そのものに目が行きがちです。
もちろん、人工芝本体の品質も大切ですが、実はそれと同じくらい重要になるのが、人工芝の下に隠れた「下地」なのです。
この下地の良し悪しが、人工芝の快適性、子どもたちの安全性、そして何よりも人工芝がどれだけ長持ちするかに大きく関わってきます。
もし下地作りを疎かにしてしまうと、せっかくの人工芝も台無しになりかねません。具体的には、次のような困ったトラブルが起こりやすくなります。
- 水はけが悪く、園庭がジメジメする
- 表面がデコボコになり、見た目も安全性も低下する
- 人工芝が早く傷み、寿命が短くなる
- 余計な手間と費用が発生する(現状土の残土処分・アスファルト舗装などの追加費用)
このように、下地作りは人工芝の快適さ、安全性、そして長持ちさせるために、決して手を抜けない重要なポイントです。目に見えない部分だからこそ、しっかりとした知識を持って臨むことが大切になります。
【種類別】園庭の人工芝に使われる主な下地材とその特徴を徹底比較!
人工芝の下地に使われる施工方法には、いくつかの種類があります。それぞれに良い点や気をつけるべき点があり、園庭という場所の特性や、求める機能、そして予算によって最適な選択は変わってきます。
ここでは、代表的な下地材を取り上げ、その特徴を比較しながら見ていきましょう。ご自身の園庭にぴったりの下地材を見つけるための参考にしてください。
改良土系下地(土系舗装)
改良土系下地とは、もともとの土(現地の土)や新しく入れる土に、特殊な改良材を混ぜ合わせることで、土の性質そのものを人工芝の下地に適した状態へと改善する比較的新しいタイプの下地です。
土系舗装とも呼ばれ、水はけや保水性、強度などを目的に合わせて調整できる可能性があります。
メリット
- 水はけと保水性のバランスを調整できる場合がある(改良材の種類による)。
- 現地の土を有効活用できる場合があり、その際は環境負荷の低減やコスト削減に繋がる。
- 土の自然な風合いを活かしつつ、機能性を高めることができる。
- 土の硬さを調整することで、適度なクッション性を持たせられる可能性がある。
- 夏場の表面温度上昇を和らげる効果が期待できる場合がある(保水性による気化熱効果)。
デメリット
- 使用する改良材の種類や施工方法によって、品質や効果にばらつきが出やすい。
- 専門的な知識や技術、専用の機械が必要となる場合が多い。
- 一般的な砂や砕石の下地に比べて、材料費や施工費が高くなることがある。
- 実績やデータがまだ少ない新しい技術や材料もあるため、長期的な耐久性については慎重な確認が必要。(平均耐久年数は10年)
砕石下地(クラッシャーランなど)
砕石は、岩石を人工的に砕いて作られた材料で、クラッシャーランとも呼ばれます。様々な大きさの粒が混ざっており、角があるため、締め固めると粒同士がしっかりとかみ合い、安定した強固な下地を作ることができます。
メリット
- 非常に水はけが良い。
- 地盤が安定しやすく、耐久性が高い。
- しっかりと転圧することで、長期間にわたり沈下しにくい頑丈な下地になる。
- 雑草が生えにくい。
デメリット
- 材料費が砂よりも高くなる傾向がある。
- 砕石だけだと表面がゴツゴツして平らになりにくいため、通常は砕石の上に薄く砂を敷いて調整する必要がある。
- 施工に手間と時間がかかる場合がある。
- クッション性はあまり期待できないため、人工芝自体のクッション性が重要になる。
コンクリート・アスファルト下地
コンクリートやアスファルトは、非常に強固で平らな下地を作ることができる舗装材です。もともと駐車場や通路だった場所を園庭として活用する場合や、雑草対策を徹底したい場合などに選択肢となることがあります。
メリット
- 非常に平坦で、人工芝の仕上がりがきれいになる。
- 強度と耐久性が非常に高く、長期間にわたり沈下や変形がほとんどない。
- 雑草が生えてくる心配がほぼない。
- 人工芝の固定が比較的容易(接着剤や両面テープなどを使用)。
デメリット
- 水はけが非常に悪いため、綿密な排水設計が不可欠。
- 初期費用が他の下地材に比べて非常に高額になる。
- 夏場は太陽の熱を吸収しやすく、表面が高温になりやすい。
- クッション性が全くないため、転倒時の衝撃が大きい。
- 一度施工すると、撤去や再工事の費用も高額になる。
水はけが悪い園庭も蘇る!透水性保水型の下地工法「ヘルシークレー工法」とは
園庭の人工芝にとって、特に「水はけの悪さ」は、多くの園庭が抱える深刻な悩みの一つです。
そこで水はけの悪い園庭の悩みを解決し、人工芝の性能を最大限に引き出す高機能な下地工法として、私たちヘルシー・スポーツ建設㈱が自信を持っておすすめする「ヘルシークレー工法」について詳しくご紹介します。
ヘルシークレー工法は、簡単に言えば「土の性質そのものを良くする」特別な技術です。
もともとある園庭の土や、新しく入れる土(例えば山砂や真砂土など)に、専用の土壌改良材「HCソイルアジャスト」を混ぜ合わせます。
すると、土の細かい粒子同士がくっつき合って、小さな団子のような塊がたくさんできる「団粒構造」という状態に土が生まれ変わります。この「団粒構造」こそが、ヘルシークレー工法の様々な優れた効果の秘密なのです。
園庭の人工芝下地として、ヘルシークレー工法がもたらす主なメリットは以下の通りです。
驚きの「透水性」で、雨上がりの園庭もすぐに使える
団粒と団粒の間には適度な隙間ができるため、雨水がスムーズに地面の下へと浸透していきます。これにより、人工芝の表面やその下に水が溜まるのを劇的に防ぎ、水はけの悪かった園庭でも、雨上がりにすぐ子どもたちが遊べるようになります。カビや苔の発生も抑え、衛生的な環境を保ちやすくなります。
適度な「保水性」が、夏場の“熱い”を和らげる!
団粒の内部には水分を保つ力もあります。この蓄えられた水分が、夏場などにゆっくりと蒸発する際に地面の熱を奪う「気化熱効果」により、人工芝の表面温度が上がりすぎるのを抑えます。これは、子どもたちの熱中症対策としても非常に有効です。
「ぬかるみ」や「砂ぼこり」とも、ほぼサヨナラ~!
土の粒子がしっかり結合することで、雨が降っても地面がドロドロのぬかるみになりにくくなります。また、土が適度な湿り気を保つため、乾燥による砂ぼこりの飛散も大幅に減らすことができ、園庭をいつも快適な状態に保てます。
園庭に合わせた「土の硬さ」に調整可能!
ヘルシークレー工法では、施工する場所の用途に合わせて土の硬さを調整できます。園庭であれば、子どもたちが転んでも衝撃を和らげられるよう、適度なクッション性を持たせた安全な下地に仕上げることが可能です。
環境にもお財布にも優しい「エコ&経済的」な工法!
多くの場合、園庭の既存の土を再利用して改良できるため、新しい土の購入費用や、古い土の処分費用を大幅に削減できます。環境への負荷も少なく、経済的なメリットも期待できるのです。
このように、ヘルシークレー工法は、単に水はけを良くするだけでなく、温度抑制、安全性向上、防塵、ぬかるみ防止といった多方面から園庭環境を改善し、人工芝のメリットを最大限に引き出す理想的な下地作りに貢献します。
ヘルシークレーについてはこちらのページをご確認ください。
最適な「下地」選びこそが、園庭の人工芝を成功させる鍵!
今回は、園庭の人工芝について、その下地の重要性から、下地材の種類と特徴、選び方のポイント、そして具体的な課題解決策としての「ヘルシークレー工法」、さらには費用面まで、幅広く解説してきました。
人工芝は、園庭をより安全で快適、そして管理しやすい場所に変えてくれる素晴らしいアイテムです。しかし、そのたくさんのメリットを本当に活かせるかどうか、そして長く満足して使い続けられるかどうかは、目に見えない「下地」の品質にかかっていると言っても過言ではありません。
水はけが悪くて使えない園庭、でこぼこで危ない園庭、下地が硬すぎる人工芝…。そんな残念な結果を招かないためには、初期の段階でしっかりとした下地計画を立て、信頼できる技術で施工することが何よりも大切です。
この記事を通じて、「人工芝の下地ってこんなに奥が深いんだ」「うちの園庭の課題には、こういう下地が良いのかもしれない」といった気づきやヒントを少しでも得ていただけたなら幸いです。
園庭の人工芝下地に関するお悩み・ご相談はヘルシー・スポーツ建設へ
ヘルシー・スポーツ建設は、長年にわたりグラウンドや園庭の土壌改良、舗装工事に携わってきた屋外運動施設整備専門の会社です。
本記事でもご紹介した、透水性と保水性に優れた画期的な土壌改良技術「ヘルシークレー工法」をはじめ、それぞれの園庭が抱える課題やご要望に最適な人工芝プラン、そして何よりも重要な下地づくりをご提案いたします。
現地調査から、詳細なヒアリング、最適なプランのご提案、責任を持った施工、そして施工後のアフターフォローまで、一貫してサポートさせていただきます。
まずはお悩みやご希望をお聞かせください。専門のスタッフが丁寧に対応させていただきます。
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