園庭の「築山」施工方法|水はけと強度を両立する下地処理と人工芝の最適解【東京都内事例】

園庭や公園の設計において、「築山(つきやま)」は子供たちの遊びの幅を広げる重要な要素です。しかし、設計・施工を担当される皆様にとって、築山は「法面の崩れ」「人工芝下の不陸発生」「水はけの確保」といった技術的課題がつきまとう箇所でもあります。

単に土を盛り、人工芝を張るだけでは、数年で表面が凸凹になったり、水たまりができたりと、クレームの原因になりかねません。

今回は、東京都内の保育園で実施した改修工事を事例に、「崩れない、水はけが良い、安全」な築山を実現するための専門的な施工方法と、その下地技術について解説します。

1. 園庭における「築山」設計の技術的課題

設計者様や工務店様からよくご相談いただくのが、築山の「下地処理」に関する悩みです。

  • 降雨による洗掘・型崩れ
  • 排水不良
  • 熱中症リスク

これらの課題を解決するためには、表層の人工芝だけでなく、「土そのものの機能性」に着目する必要があります。

 

 

2. 都内保育園でも導入したハイブリッド施工

今回ご紹介するのは、世田谷区内の保育園園庭の改修工事です。

こちらの現場では、以下の2つのエリアに分け、それぞれの用途に最適な工法を組み合わせる「ハイブリッド施工」を行いました。

  1. 築山エリア→形状安定と安全性確保のため、特殊下地処理+人工芝
  2. 平場(広場)エリア→砂埃とぬかるみを抑制する「笑土(わらど)工法」

この組み合わせこそが、意匠性と機能性、そして維持管理コストのバランスに優れた、プロが推奨する最適解です。

 

 

3. 技術解説①:築山の下地こそ重要!「ヘルシークレー工法」

本現場の築山施工において最も重要なポイントは、人工芝の下に「ヘルシークレー工法」を採用している点です。

なぜ、単なる路盤材ではなくヘルシークレーなのか。その技術的根拠は以下の3点です。

① 団粒構造による「強度」と「透水性」の両立

ヘルシークレー工法では、土壌改良材「HCソイルアジャスト」と固化材を使用し、土を団粒構造(微細な土の粒子が結合した集合体)へと改質します。

これにより、適度な締固め強度を確保して法面の型崩れを防ぎつつ、団粒間の隙間から雨水を浸透させる高い透水性能を発揮します。

「固いのに水を通す」という特性が、傾斜のある築山の安定性を長期間維持します。

② 不陸(凸凹)の抑制

従来の路盤砕石や土砂等では、子供たちが飛び跳ねる衝撃で徐々に不陸が生じることがあります。ヘルシークレー化した土壌は適度な弾力性を持ち、衝撃を吸収するため、人工芝下の平坦性を長く保つことが可能です。

③ 気化熱による温度抑制

人工芝のデメリットである「夏場の表面温度上昇」。 保水性を持つヘルシークレー層を下地にすることで、蓄えた水分の気化熱作用が働き、地表温度の上昇を緩和します。これは、熱中症対策を重視する保育施設への提案において強力な付加価値となります。

ヘルシークレー工法(透水性保水型工法)は雨天時には雨を素早く吸収・保水します

ヘルシークレー工法(透水性保水型工法)は晴天時には保水した水(雨)を吸い上げて蒸発させることで気化熱による冷却効果が発生します

 

 

4. 技術解説②:園庭全体を機能的に|周辺部の「笑土(わらど)工法」

築山の周囲、子供たちが走り回る平場部分には、弊社の最上位技術である「笑土(わらど)工法」を施工しました。

砂埃とぬかるみを同時解決

都内の園庭で特に問題となるのが、近隣への「砂埃被害」と、雨後の「ぬかるみ」です。 笑土工法は、下層の「ヘルシークレー(透水・保水)」と、表層の「ヘルシーグリーン(天然輝緑岩)」を組み合わせることで、これらを同時に解決します。

  • 防塵: 団粒構造の保水力と表層材の物理的被覆により、風速の強い日でも砂埃を強力に抑えます。
  • 透水: 表面に水たまりを作らず、素早く地中へ浸透させます。

築山の人工芝エリアと、土の感触を楽しめる笑土エリア。このメリハリのあるゾーニングが、子供たちの遊びを豊かにし、かつ先生方の清掃・メンテナンス負担を劇的に軽減します。

 

 

5. 設計事務所・施工店様へ:施主に選ばれる「サステナブルな提案」

この工法は、機能面だけでなく、SDGsやコスト管理の観点からも施主様にメリットを提示できます。

現地土のリサイクル活用(残土処分費の削減)

ヘルシークレー工法は、原則として現地の土を改良して再利用します。 従来工法のように既存土を搬出し、新しい土や砕石を搬入する必要がないため、「残土処分費」と「新規購入費」を大幅に圧縮できます。 これは、昨今の建設コスト高騰の中、施主様にとって非常に魅力的な提案材料となります。

ライフサイクルコストの低減

排水設備(暗渠管など)に過度に依存せず、土そのものの透水性で排水するため、目詰まりによる機能低下リスクが低く、長期的な修繕コストを抑えられます。

 

 

6. まとめ:確かな技術で、選ばれる園庭提案を

園庭の築山は、単なる盛り土ではありません。子供たちの安全を支え、園の運営を円滑にするための「構造物」です。

私たちヘルシー・スポーツ建設㈱は、グラウンドづくりのプロフェッショナルとして、設計者様・工務店様の技術的なパートナーとなります。

  • 「今の図面で水はけは大丈夫か?」
  • 「予算内で最適なスペックにしたい」
  • 「特殊な形状の築山を検討している」

このような課題がございましたら、ぜひ設計段階からご相談ください。現地の土壌調査から最適な配合設計、積算見積もりまで、専門スタッフがサポートいたします。

「笑顔にさせる土」で、貴社の提案力をさらに高めるお手伝いをさせていただきます。

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