なぜ、あのテニスコートは雨に強く、美しいのか
クレイ舗装のテニスコート設計・施工において、多くのご担当者様が向き合う普遍的な課題。それは「施主の期待に応える品質」と「長期的な良好なコートコンディション」をいかにして両立させるか、という点ではないでしょうか。
「水はけの良いコートを」「砂埃の立たない環境を」という施主からの要望は当然のものです。しかし、従来の工法では、それらの性能を実現するために高コストな排水設備や、頻繁な維持管理が不可欠であり、ある種のトレードオフとして受け入れられてきました。
もし、その常識を覆し、優れたプレー環境と低いライフサイクルコストを両立する選択肢があるとしたら。
本記事では、その問いに対する私たちの答え、クレイ舗装の新たなスタンダードとなる『笑土(わらど)工法』について、そのメカニズムと具体的な採用メリットを解説します。
目次
従来のクレイ舗装(真砂土)が抱える「構造的限界」
なぜ、これまでクレイコートの水はけや砂埃の問題は解決が難しかったのでしょうか。その理由は、舗装材として広く使われてきた「真砂土(まさど)」が持つ、構造的な限界にあります。
排水性の限界と暗渠(あんきょ)設備への依存
真砂土舗装は、締固めによって安定性を確保する反面、経年で土の粒子が細分化し、表層が緻密になりすぎる「目詰まり」を起こします。これにより雨水が地中へ浸透せず、水たまりやぬかるみの原因となります。この問題を解決するためには、コート下に大規模な暗渠排水設備(地下に設ける排水管)が必須となり、設計・施工コストを押し上げる大きな要因となっていました。
砂埃の発生メカニズム
プレーによる衝撃や風雨によって、真砂土に含まれるシルトや粘土といった微粒子が分離・浮遊し、砂埃となります。
これはプレー環境を悪化させるだけでなく、周辺施設や近隣住民への配慮という点でも、施設管理上の大きな課題でした。定期的な塩化カルシウムの散布などで一時的に抑えることはできても、根本的な解決には至りません。
維持管理コストの増大
上記の課題は、そのまま施設の維持管理コスト、すなわち施主(オーナー)の長期的な負担に直結します。
定期的な補充土の購入、散水やブラッシングの手間、排水設備のメンテナンスなど、ランニングコストは決して小さくありません。
常識を更新する『笑土(わらど)工法』の技術的アプローチ
『笑土(わらど)工法』は、これらの構造的限界を克服するために開発された、弊社の最上級複合ソリューションです。それは単一の舗装材ではなく、「ぬかるみ対策」と「砂埃対策」のプロフェッショナル技術を融合させた、全く新しいシステムです。
『ヘルシークレー工法』の団粒構造化技術
『笑土』の基盤となるのは、現地の土を再利用して土壌を根本から改良する『ヘルシークレー工法』です。独自の土壌団粒化資材「HCソイルアジャスト」を攪拌することで、土の粒子を立体的な網目状の「団粒構造」へと変化させます。
これにより、土の内部に無数の隙間が生まれ、雨水をスムーズに地中へ浸透させる高い「透水性」を実現。土自体が巨大な透水フィルターのように機能するため、暗渠設備への過度な依存から脱却できます。同時に、団粒自体が水分を保持する「保水性」も発揮するため、乾燥による砂埃の発生も抑制します。
『ヘルシーグリーン工法』による表層カバー
仕上げには、100%自然素材の天然石「輝緑岩(きりょくがん)」を粉砕した専用の表層材を敷設します。
これが物理的なカバーとなり、土の露出を防ぎ、プレーによる土のえぐれや風による飛散を強力にブロック。即効性と持続性を兼ね備えた防塵効果を発揮し、常にクリーンなコート環境を保ちます。
設計・施工の現場で選ばれる具体的な理由(採用メリット)
この技術的アプローチは、設計・施工の現場において、具体的で強力なメリットをもたらします。
設計の自由度と経済性の向上
土自体が高い排水機能を持つため、従来必須とされてきた大規模な暗渠排水設備の簡略化が可能です。
これにより、設計の自由度が高まると同時に、プロジェクト全体のコスト削減にも大きく貢献します。
施主様を強く説得できる付加価値提案
ご担当者様は、施主に対し、単なる舗装工事以上の価値を提案できます。
「雨天後の利用制限が減り、施設の稼働率が向上します」
「散水や補充土の費用が抑えられ、ライフサイクルコストを大幅に削減できます」
「保水効果による気化熱作用で夏の照り返しを抑制し、熱中症対策にも繋がります」
これらは、施設の資産価値を長期的に高める、説得力のあるセールスポイントです。
施工の効率化と環境負荷の軽減
『ヘルシークレー工法』は、基本的に現地の土を再利用するリサイクル工法です。
新たな土砂の搬入・搬出や、残土処理にかかる費用と工数を大幅に削減できるため、経済的かつ環境負荷の少ないサステナブルな施工を実現します。
施設の価値を最大化する最適な選択肢として
『笑土(わらど)工法』は、単に性能の良い舗装材ではありません。それは、設計の合理化、施主の満足度向上、そして施設の長期的な価値創造に貢献する、統合的なソリューションです。
クレイ舗装の「水はけが悪い」「砂埃がひどい」という古い常識を更新し、次世代のスタンダードを提案します。
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