「ほぼ完璧な排水勾配と、十分な本数の暗渠排水管を設計したはずなのに、水たまりがなくならない」 「施主様から『雨のたびに使えない』という深刻な声が寄せられている」
このような課題に直面されたことはないでしょうか。
クレイ舗装のグラウンドの水はけ問題、その9割程度は「暗渠排水管」そのものの問題ではありません。
本当の原因は、雨水が暗渠に到達するまでの「水の通り道」、すなわちグラウンドの「表層の土」にあります。表層土が粘性土の強い土質や経年使用により土が必要以上に締まりカチカチに固まり、雨水の浸透を妨げる“不透水層”というフタになってしまっているのです。

私たちヘルシー・スポーツ建設㈱は、日本全国の「水はけが悪い」グラウンドの問題を解決してきた専門企業です。
この記事では、多くの設計・施工担当者が見落としがちな「暗渠排水が機能しない技術的な理由」と、その常識を覆す根本的な解決策を、グラウンドづくりのプロとして徹底的に解説します。
目次
なぜ「ほぼ完璧な設計」の暗渠排水がほとんど機能しないのか?
グラウンドの水はけを考えるとき、私たちは「暗渠排水管」という地中に埋設する排水設備の性能や本数に注目しがちです。しかし、そこには大きな落とし穴があります。
グラウンド表層土の「物理的な限界」
多くのクレイグラウンド(土のグラウンド)は、「粘性土」や「砂質土」で造成されています。これらには、排水を妨げる決定的な特性があります。
粘性土の場合
粘土粒子は非常に細かく、水と強く吸着する性質があります。さらに、雨や人の踏圧によって粒子間の隙間が埋まると、水も空気も通さないカチカチの層を形成してしまいます。
砂質土の場合
「水はけを良くするため」に砂質土を多用するケースです。一時的に水は引きますが、これは「保水性」を完全に捨て去る行為に他なりません。結果、乾燥時には深刻な「砂埃」を発生させ、ぬかるみとは別の、近隣トラブルや健康被害という深刻な問題を引き起こします。
「点」や「線」で排水する暗渠と、「面」で浸透しない表層土
最大の盲点。それは、「暗渠排水管」は“点”や“線”でしか排水できないという事実です。
いくら高性能な暗渠管を、例えば5mピッチで数多く敷設したとしても、グラウンドという広大な「面」である表層土そのものがカチカチの“フタ”になっていれば、雨水は暗渠管まで到達することすらできません。
雨水は浸透する前に地表の凹んでいる場所に留まり、勾配の低い場所に流れ集まって「水たまり」となります。 これが「暗渠を入れたのに水が引かない」という現象の、技術的な正体です。
従来のグラウンド設計が抱える「3つの限界」
この「表層土のフタ」問題に対し、従来の設計・施工では主に3つの対策が取られてきました。しかし、私たちプロの目から見れば、それらは根本解決にはならず、深刻な限界を抱えています。
限界1:土の入れ替え(高コスト・残土問題)
「水はけの悪い土」をすべて廃棄し、「良質な土」に入れ替える方法です。しかし、皆様ご存知の通り、これは莫大なコスト(良質な土の購入費)と、施工管理上の最大の頭痛の種である「残土処理」という二重コストを生み出します。
限界2:砂の補充(一時しのぎ・砂埃の誘発)
表層に砂を撒いて「ごまかす」方法です。これは一時的に凹んでいる場所の水たまりを隠すだけで、土壌構造は何も改善していません。数年で再び踏み固められ、ぬかるみが再発します。何より、深刻な砂埃を誘発し、施主(特に学校や公園)に新たなクレームを生み出す原因となります。
限界3:暗渠の増設(費用対効果の悪化)
「水が引かないなら、管の本数を増やそう」という発想です。「カチカチな土のフタ」が解決しないまま本数を増やしても、投資に見合う効果は得られません。これは「蛇口が閉まっているのに、排水溝の数を増やす」ようなものであり、施主に自信を持って提案できる設計とは言えません。
「管」に頼る設計から、「土」を活かす設計へ
では、どうすればよいのか。 答えは、「管」の数を増やすことでも、「土」を捨てることでもありません。
「今ある現地の土を、“資源”として活かす」
これこそが、私たちヘルシー・スポーツ建設㈱が提唱する、グラウンド整備設計の答えです。 「厄介者」でしかなかった水はけの悪い現状土を、その場で「最高の透水性・保水性を持つ土壌」に生まれ変わらせる。※現状土が再利用できない場合もあります。
この常識を覆す技術が、私たちの土壌改良施工『ヘルシークレー工法』です。
なぜヘルシークレー工法は本来の暗渠排水の性能を引き出せるのか?
『ヘルシークレー工法』の秘密は、独自開発の土壌団粒化資材「HCソイルアジャスト®」にあります。 これを現地の土に混合・攪拌することで、バラバラだった土の粒子を結びつけ、立体的な網目状の「団粒構造」へと根本から作り変えるのです。
この「団粒構造」こそが、暗渠排水の効果を最大化する“鍵”となります。
グラウンド全体が“透水フィルター”に変わる
団粒構造化された土は、団粒と団粒の間に「適度な隙間」が生まれます。 この隙間が、雨水の「通り道」となります。
雨水は表層で滞留することなく、この無数の通り道を通り、重力に従ってスムーズかつ迅速に地中深くへ浸透。そして、暗渠排水管まで確実に到達し、効率的に排水されるのです。
もはや、数mピッチの「線」で排水するのではありません。 グラウンドの「面」全体が“巨大な透水フィルター”として機能するため、従来設計の暗渠排水設備が持つ本来の目的と性能を、引き出すことが最大限可能となります。

相反する機能の両立と「付加価値」
ヘルシークレー工法の真価は、透水性だけではありません。 団粒の「内部」には、「細かい隙間」が形成されます。このミクロポアが、適度な水分(毛管水)を保持します。
強力な砂埃の抑制
適度な保水力(湿り気)が、乾燥時でも砂埃が舞い上がるのを物理的に防ぎます。これは、砂の補充では絶対に実現できない効果です。
熱中症対策(地表温度の低減)
保持された水分が、太陽熱で蒸発する際の「気化熱」によって、地表の温度を奪います。 真夏の実験では、未改良の普通のグラウンドと比較して、地表温度が平均3~5℃も低下することが実証されています。これは、利用者(特に子供たちや選手)の安全を守る、極めて強力な「付加価値」となります。
「優れた透水性(排水)」と「適度な保水性(安全・防塵)」という、相反する機能を高次元で両立させること。 これこそが、ヘルシークレー工法の核心技術です。
管理運営者・設計・施工担当者(プロ)にもたらす「2大メリット」
この工法は、施主(クライアント)に多大なメリットを提供するだけでなく、設計・施工を担うプロフェッショナルの皆様にとっても、強力な武器となることをお約束します。
劇的なコスト削減(発生残土ゼロ・購入土ゼロ)を目指す!
ヘルシークレー工法は、基本として「現地土を再利用」するリサイクル工法です。 つまり、
- 残土処理費がほぼゼロ
- 新規の土購入費がほぼゼロ
となります。 これは、設計見積もりにおいて、どれほど大きなインパクトを持つか、皆様なら即座にご理解いただけるはずです。従来の「土の入れ替え」工法と比較して、トータルコストと工期を劇的に圧縮することが可能です。
設計の最適化(暗渠本数の削減)
元記事の結論でもありますが、ここが最も重要です。 グラウンド全体が“透水フィルター”となるため、そもそも「管」への依存度を大幅に下げることができます。※従来の暗渠排水管の埋設本数を減らせます。
これは、施主に対して「初期コスト(暗渠設置費)を抑え」、なおかつ「過去のどのグラウンドよりも高性能(ぬかるまない・埃が出ない・涼しい)」なグラウンドを提案できる、ということを意味します。 プロの技術者として、これほど強力な提案材料があるでしょうか。
施主や利用者の笑顔と、設計者としての誇りのために
「暗渠を入れたのに水が引かない」 その根本原因は、「管」ではなく、雨水を塞き止める「土」にありました。従来の「土を捨て、管を増やす」という設計思想から、「土を活かし、管の性能を引き出す」という新発想へ。
『ヘルシークレー工法』は、単なるグラウンド改良技術ではありません。 それは、施設の稼働率を最大化し、利用者の安全を守り、そして何より「こんなに変わるとは思わなかった」という施主様の“笑顔”を生み出す、未来への安全投資です。
私たちは、グラウンドの設計・施工に携わるプロフェッショナルの皆様と、この価値を共有したいと強く願っています。
「施主への提案資料として、技術的なデータが欲しい」
「次の設計コンペで、他社とは違う決定的な提案がしたい」
「現在計画中の設計案件で、暗渠設計を最適化できないか相談したい」
そのようにお考えでしたら、ぜひ一度、私たち「土のプロフェッショナル」にご相談ください。 日本中のグラウンドから「ぬかるみ」と「砂埃」をなくし、「笑顔」を増やす。その第一歩を、ぜひ私たちと。
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